2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

友は消えて

私が高校生だった頃、 クラスの友人にバカな奴がいて、 別の学校の女子に恋慕して、 奴は その娘の通学に使っている駅で その娘が改札口を通る一瞬を見るためだけに 毎日1時間から3時間くらいベンチに座ってその時を待ち続けていた。 私が高校生だった頃、…

東京国立博物館「皇室の名宝」展1期

先週の話ではあるが、伊藤若冲の絵があると聞いて東京国立博物館の「皇室の名宝」展1期を見に行った。 http://www.bihana.jp/ 若冲の絵は面白い。とにかく圧倒的に面白い。 芸術を理解する感性に乏しい私でも、その娯楽的な愉快さならば理解できる。 若冲の…

開放経済のマクロ経済学基礎(1) 貿易黒字の正体

貯蓄は経済成長の源泉である。 何故なら貯蓄が投資支出に回されることで国内の総生産GDPが上昇するからである。 国全体が貧しくて国民に貯蓄の余裕が少ない国ではいつまで経っても大した投資が行われず、国が発展しない。 国が発展しないから貯蓄も増えず、…

皮肉

大学院時代の先輩が数年前に既に亡くなっていたことを知った。 職場からスクーターで帰宅途中に事故死されたらしい。 研究職は不安定で将来が不安だという理由から、先輩は研究室には残らずに安定した公務員を選択した。 そしてその安定した職場で先輩は将来…

中国地方経済の強気

中国人の不安が生み落とした貿易黒字 - 紙の家の記録で書いたように中国の貿易黒字には減少傾向が見られる。 前回解説したように、中国の貿易黒字の原因は経済発展に取り残された地方にあった。 ならば貿易黒字の減少は地方経済に何かが起きている結果である…

冲方丁「ストームブリングワールド」(☆☆☆)

カルドセプトというゲームの世界観を用いている冲方丁氏のファンタジー小説。 2003年出版のストームブリングワールドを加筆修正した新装版が出たので読んでみた。 ところで私は最近の冲方氏の作品よりは初期の頃の氏の作品の方が好きである。 初期作品の改訂…

山本一郎「ネットビジネスの終わり」(☆☆☆)

ネットビジネスの終わり (Voice select)作者: 山本一郎出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/10/22メディア: 新書購入: 7人 クリック: 843回この商品を含むブログ (29件) を見る ネットで有名な投資家、切り込み隊長こと山本一郎氏の著作。 製造業、アニ…

ニセモノはニセモノを知る

評論家の茂木健一郎氏(茂木氏は脳科学者ではないかですって?ハハハ、ご冗談を!)がhttp://www.gei-shin.co.jp/info/art1732.htmlにおいて松井冬子さんの絵を推薦したことを知った。 有名人に擦り寄り、流行りものを取り入れて自分の理論でいい加減な説明…

松井冬子さんの画集を購入し、後悔したことについて

人気がある画家と聞いて松井冬子さんの画集を購入した。 よくあることだが、人気がある作品を見もせずに軽蔑して遠ざけ、それを誉める人をバカにして、自分はマイナーな作品に入れ込み、自分だけは本物を知っていると陶酔する人がいる。 私はそんな態度をと…